sasanuko's guchiring room (ΦωΦ)ノ

グチリストです。日常の愚痴を毒多めに書きます。旅行記も書いちゃう。

自己紹介からの、2021年おススメのBL漫画

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ちゃんと3人映ってて肌色じゃないのっていうと、これ位しかなかった…💦 ポルノグラファー~続・春的生活~|フジテレビの人気ドラマ・アニメ・TV番組の動画が見放題<FOD> (fujitv.co.jp)

 先に、自己紹介というか、どんな人が勧めるBL漫画か、という意味で、私についてちょっと書こうと思います。

 

 「感受性が鋭い方で」と、要はHSPみたいなことをnoteには書いてたんですけど、最近そこまででもないかも、と思うようになって来ました。歳のせいでしょうか。

 若い頃っていうか、小学生・中学生位までのことですが、家でも学校でも読書勧められるじゃないですか。若いうちに読んでおけ、みたいな。あれが私、本当にダメで。ありがたいことに、割と「アタマ良い子」だったので、それなりに読めるんです。意味がちんぷんかんぷんだった、なんて事はあまりなく、おススメされる年齢より多少上のものも、読めるんです。問題が、私、いちいち泣くんです。登場人物の気持ちとか、やたら敏感に感じ取ってしまって、かなり泣くんです。そして、それがめちゃめちゃ疲れるんです。

 母親がそれなりに読書好きな人だったので、もうどんどん読まされる。学校でも、あなたならこれ位読めるでしょ、とまたどんどん読まされる。あの頃って、月に何冊読んだとか、貼り出されたして。クラスで1番多く読めるハズなのに、とか言われる。まぁ、読めるんですよ、読めるけどね、すっごい疲れるワケです。

 一度、母親に言ってみたんですよ。感情が凄い揺さぶられるから、もの凄い疲れるって。そしたら、読書量が足りないから1冊1冊に影響受けやすいんだ、とか言われて、もっと読まされて、結果、私は読書をしない子になりました。最初と最後の数ページ読んで、あとがき読んで、あとはアレですよ、特に名著とか言われてる本って、解説書とかあるじゃないですか。夏の読書感想文用に、各出版社から100冊分おおまかなあらすじ書いてあったりするヤツ。それで「読んだフリ」をする子になりました。あの時代にネットがあったら、あらすじだけ調べてたと思うな~。

 中学からちょっとイイ学校(女子校)に入ったんですけど、そしたら意外な程皆、ちゃんと読書経験してて、初めて「読める人はちゃんと読めるんだ」と分かり、じゃぁ私は何がダメなのか、と考えまして。そんな頃に、流行りの漫画が回し読みされるようになったんですけど(といっても、大体は先輩の学年で一巡したものが回って来るから、一昔前のだったんだと思う)、確か、最初は「ときめきトゥナイト」とか「キャプテン翼」とかが回って来て、そのうち「サイファ」(成田美名子)、「朱鷺色トライアングル」(樹なつみ)、「ぼくの地球をまもって」(日渡早紀)とか回って来て、まぁ当然私はどっぷりとハマり、感情を大いに揺さぶられ、そのせいで試験勉強もできないとか結構あって、ようやくこの辺で「どうやら自分は人より感受性が鋭いらしい」という自覚が出て来て、摂取するモノや量を調整しなければ普通の生活が送れなくなる、と分かって来ました。

 そして、とうとう、というか、「風と木の詩」が回って来たんですよ。これはもう、私じゃなくてもどっぷりハマる人が続出で、私にはきっと無理だと避けまくってまして。ところが、直後に来たのが「日出処の天使」。避け切れず、ちらっと読んでしまって、さぁ大変!! これがBLの洗礼でもありました。そして間もなく、「絶愛」も回って来まして。もう終わりです。「キャプテン翼」には大して興味持てなかったのに、その1.5次創作と言われる「絶愛」にはドハマりしました。

 その後はそんなにBL読んだワケじゃないんです。そりゃ、萩尾望都吉田秋生清水玲子とかは多少(相当?)嗜んだけど、要はこの辺の漫画ってBL扱ってても単なるBLじゃなくて、もう生き方そのものがテーマになっちゃってるじゃないですか。恋愛感情にしたって、男女の恋じゃないので、周囲にどう思われるか、相手のことも周囲からどう守っていくか、何より成就前は相手にどう思われるかとかあって、男女の恋愛より必然的に本気度が高いものが多いワケで。だから、その後、世の中で段々BLが市民権を得て行っても、エロとか萌えがメインの漫画にはあまり惹かれなくて。

 大学卒業後から、基本的にはかなり多忙というか、残業時間が凄まじい業界に居たし、人の話聞くのが仕事だったので、それ以上にプライベートな時間まで「お話」を摂取する気になれなくて、本も漫画もほとんど読まなくなってました。もうね、「事実は小説より奇なり」っていう話を仕事で山のように聞かされるもんだから、お腹いっぱいで。それこそ、タクシー乗って、運ちゃんが色々話し掛けて来るのもうざくて、私ゃ普段金もらって人の話聞いてんのに(もちろん、ただ聞くだけじゃなくて、そこにはそれなりの技術は要るから、金もらってるのはその技術に対してだけど)、何で自分で金払ってまで人の話聞かなきゃなんないんだよ、と思って、「黙っててもらっていいですか」と言ってた位。髪切り屋も同じ。

 そして今回、仕事のリセットとコロナ禍がほぼ同時に来てしまい、色々あって創作(絵は描けないので小説ですけど)始めてしまい、その延長で(っていうか、余裕ができて?)「お話」を摂取できるようになって、つい色々読むようになってしまった、という経過です。

 

 そんなんで、小説読むにしても、要は心理描写の浅いさらっと系は物足りないし、ハード系は疲れてしまうし、程良いラインを見極めるのがなかなか難しいんですよ。しかも、特に恋愛系(男女の)は仕事柄のせいか、小説で読むと、あ~巷にはこういう話あるよね~、とすぐ思ってしまって。かといって、BL小説として確立している分野は、どういう関係性であれ、出会って恋してくっ付いてエッチして、という一連の流れがあるじゃないですか。プロトタイプというか。簡単に言えば、ハーレクインみたいな感じだと思うんですよね。それはやっぱり、何か物足りない。だから、BLなんだけど程良い文学っていうのが、あまり無いと思いません? (結局、私が創作で目指してるのって、当にそういう所な気がする…)

 というワケで、どうしても最近は漫画に行きがちで、しかも漫画だって程良いラインを見極めるのがなかなか難しいけど、漫画は割と、ちょっと読んで何となく分かるっていうんですかね、このまま読み進めて大丈夫かどうか。最後まで読んで、失敗したって思うことがあまりない。浅過ぎるにしろ深過ぎるにしろ、途中で「そう来るか」と思わされるにしろ、やっぱり絵柄とか視点とかで、何となく大丈夫かどうか、危険な感じなのか、大体分かる。なので、ついついBL漫画を結構読んでしまっていました。

 ちなみに、時々、これささぬこさん絶対にハマると思う、と勧められることがあるんですけど、そんなんで、勧められても読めないことが結構多くて、勧めてくださる方に申し訳ないと思うことが結構あります、ごめんなさい。

 

 そういう人が勧める、最近のBL。基本は、そこまで極端に心を抉って来るワケじゃないけど、ただのエロとか萌えでもない、という感じになってます。一応、私が2021年に初めて読んだ本、という縛りで書きます。

 

「ポルノグラファー」丸木戸マキ著

 最初っから商業販売されてる、プロの漫画家が描いた漫画です。っていうか、FODで実写ドラマ化されてめっちゃ売れて、今年3作目が映画になって、それをオタクの友人に紹介されて、ささぬこさんなら絶対ハマると言われ、私もこれは読まねばと思って頑張って読んで、ドラマも見て、どうにか間に合って映画も見に行って…、という作品。三部作になってるので、それで辛うじて読めた、かな。この話の真骨頂は二作目の「インディゴな気分」です。これはもう、文学作品になる内容。だけど辛過ぎて、インディゴだけの単発作品だったら読めなかったと思う。でも、この過去があっての現在(一作目)、未来(三作目)だと思うと、尚一層深みが増す。

 だけど正直なところ、私、丸木戸さんの絵柄がちょっと苦手でして。話はすごい!!と思うけど、絵が苦手で、そして実写があまりにキレイで、なので私はこれ、リアルタイムで漫画の一作目から知ってても手を出せなかったと思います。漫画読んですぐに実写見れて、しかも三部作全部さーっと通り抜けられたから読めた・見れた。実写化スタッフに本当に感謝。

 あまりに有名な作品なので、内容については割愛。

 

「ずるい男に拾われました」(元題「渇望」) うすいしっぽ著

 いや~、これはもう、凄い。著者は一応プロの漫画家さんらしいのですが、プロとしては4コマ漫画を細々描いてたらしくて、本当に描きたいものを好きなように描いて、pixivやfujossyにあげてたらしいんです。私も最初、twitterで見かけて、pixivで一気に読んで、割と最近商業販売されたと知り、電子書籍買って、結局紙本も買ってしまいました。fujossyの紹介文が凄い良かったんですよ。「一人の人と出会うだけで世界は変わって行く」(大分省略してるけど)という事が書かれてて。そういう意味でも、元の「渇望」っていう題の方が私は好きでした。「ずる拾」は商業化の題なので。

 創作BLを色々見ていたら、あまりに現実離れした設定とか多くて、ファンタジーだとしても設定自体に相当無理があるものが多くて、まずそれに驚いたんですよね。あと、そこまで不幸設定盛り込んだら、こんな性格になってないぞ、とか。だけど、この話はギリギリあり得る範疇の設定で、そして主人公2人がまぁ魅力的ったらない。特に葉月さん。この性格というか人格設定がブラボー過ぎる。葉月さんだったから、真(まこっちゃん)は変わって行けたんだよな、とホントに思うし、もちろんそんなまこっちゃんに葉月さんも救われてる。まだ話は途中だから、この先どうなるか益々楽しみ。エロシーンかなり多いけど、ただのエロじゃなくて、ちゃんと意味のある(って書き方変だな)、2人の関係が変化していくのに大事なやり取りが、結構散りばめられているエロ。だから、エロシーンなのに、むしろプラトニックに萌える感じという、妙な現象が起きてる(あ~、でも私が好きなの、そういうのばっかりかも)。

 簡単に言うと、不幸な育ちの少年(まこっちゃん)が家出して、葉月さんに拾われて、ちゃんとした愛情かけられて、好きになってしまって…という話。これだけならよくある話なのに、葉月さんの性格が凄過ぎて、よくある話に収まってない。心理描写が丁寧で、2人の変化が読み応えあり。

 ちなみにpixivにはパロディとかもあって、吸血鬼の話が結構好きだったりする。

 

「隣人が死のうとしてた話」沖田有帆著

 これはバリバリの同人誌です。しかも正確に言うとBLじゃない。もっと言うと、本当に死のうと考えてる人に、死ぬ前にちょっと読んでと言いたくなる本でもある。「とらのあな」でもわざわざ紹介されちゃう位、結構話題になったと思う。

 これは最初、twitterで沖田さんの他の話を見かけて、pixivで読んで、この人何か凄いと思って、他の話も読んでみようと思ったら、どうやらこの話だけは完結してて、しかも今紙本を刷っているという。そして一気読み。うわ、この人天才!!と偉く感激して、即ポチ。Pixivでも読めますが、紙本にする時に色々描き加えられていて、且つ仕掛けもされているので、紙本の方が絶対良いです。最後に「そう来るか」ってなるけど、それでも良い。それを拍子抜けって言う人もいるかもしれないけど、それでも良い。少し心に余裕ができた時に読み返すと、こういう結末で良かったんだって思える話。そして、その結末を知った上で読み直すと、また作者の細やかな心遣いに、ありがとね、って言いたくなる話。

 勝手な推測ですが、作者ご自身がかなり大真面目に自殺を考えたことある方なんだろうな、と思ってます。或いは、誰か大事な方を亡くされて、一、二周しちゃってるか。そんな深みというか、凄みが感じられる。

 あ、でも商業でも連載持ってるようなので、一応プロの方なのかな…。

 

「オールドファッションカップケーキ」左岸左岸著

 商業作品です。何が良いって、こんな感じで一生を終えるのかな、と色々諦めていたオトナに、楽しいとか嬉しいとかを少しずつ教えてくれる年下攻め。実はすっごく重たい愛情を抱えてるのに、相手の負担にならないように、そういう方法でじわじわ近付く攻め。受けの設定はアラフォーなんですけど、もうちょっと上の私にはエラく響いてしまいまして。「こんな感じで一生を終えるのかな」っていう感覚がね、リアル過ぎてですね。大体、二人とも、ありがちなサラリーマンで、凄いリアル。だから、派手さはないのに、BL云々以前に、生き方として刺さってしまって。2巻目も、2人が一緒に生きて行く上での問題をリアルに落とし込んであって、やっぱりBL云々以前に男女でもそうだよなってことも多くて、やっぱりリアルに刺さって来てしまう。でも全体的にはほのぼの。ついでに、1巻のその前の話っていうのが、後からスピンオフみたいな感じで出てるんですけど、これはピュアな「恋」として泣けちゃう。主人公が可愛くて、また良いです。

 

「めぐってひらいて」(元題「元ショタおにが大きくなった話」)笹田さな著

 この方も、プロとして一般向けの連載持ってたり、背景画描いたりしてるらしいのですが、これは同人誌。親戚のお兄さんをずっと好きな男の子が、もうすぐ大人になるから自分を好きになって、とせまる話。これも、それだけならありがちな話なのに、2人の心理描写が丁寧で、そこはその辺の作品を相当超えて、大分ホロリとさせられます。やっぱり、特に年下の攻め君が、ずーっと好きだっただけあって、すっごく相手のこと考えて考えて、ただ受け入れてもらうだけじゃダメ・選んでもらわないと、と思って頑張るのが、健気でとっても良いんです~。そこに、何か救われちゃうんですかね。

 

「蛇神様と千年の恋」陸裕千景子著、天野かづき原作

 これはちょっと入れるの迷ったんです。かなり典型的なパターンのBL作品なので。しかもこれ、男性同士である必然性もあまりなくて、男女だったらただのハーレクインとかあしながおじさん系だし。でも、絵は可愛い。エロもエロいし可愛いしキレイ。それはそれとして楽しむとして、原作がかなり好きですね。不幸な設定の受けちゃんは、割と現実的な感じで、そういう成育歴だとこういう性格になるよね、というのにとっても納得行くし、だからこそ、こういう愛情を受けると好きになっちゃうよね、と思うので、そこは説得力がある。でも、そういう細かい部分とか、攻め側の心情とか、コミカライズする時に削っちゃってるの、もったいないなぁ…と思う。

 基本的には、春雷さん(攻めさん)が、ビジュも性格も私のドストライクだってことで(汗)。

 

番外) 黒重ログさん

 同人誌で「黒丼」っていう本を出されているようなんですが、私がこの方を知った時にはもう販売終了後で、しかも完全受注生産だったそうで、わざわさ「1冊余ってないですか」ってご連絡するのも何か憚られて、twitterでひっそり追いかけています。

 絵もちょっと独特なんですけど、味があるというか。コマ割りと文字の配置もですが、何よりお話が凄い。発想が。人同志もあるけど、人外が特に良いです。鬼とか狐とか鴉とか。悲哀や切なさもあるけど、基本はほろりと(いえ、モノによては号泣)させられる話。やっぱり、すごい天才がいた!!と唸ってしまった方です。1ページ漫画が基本なんですが、1枚で十分泣かされちゃう。この方のお話を基に、ショートショートとか書きたくなっちゃう感じ。

 

追記) 「雑貨屋の従業員×既婚店長」うぐいす著

今年も押し迫ったクリスマスイヴに知ってしまった話…。不倫BLというヤツです。まだ「御本」にはなってないのですが(だから題もきっと仮)、作者様は「いずれは単行本なみの厚い本を」と書かれているので、いずれは書籍化していただけるものと思っています。作者様の頭の中にはストーリーが大体出来上がっていて、でも発表されているのは途中経過の、「既婚だって分かってたし、好きっていっても疑似恋愛的な、セフレ的なって思ってたけど、お互い段々ハマって来てしまって、結局本気になってしまって、お互いに今の状況が辛い」っていう所なんです。しかも、お互い本気になっちゃった、の部分のタイトルが「初恋」なんだもの。もうね、読んでて辛い。私、ただでさえ「セフレだけど本気になっちゃった」ってパターンが本当に抉られるのに、そこに罪のない(疑いもしない)妻が居て、妻と恋人を天秤にかけるだけじゃなくて、さらに自分が世間から期待される立場とか、なるべく普通でいたい感覚とか、要は妻を捨てて男に走るってすっごい事じゃないですか。もうそれって本当に自分との闘いだし。特に、早々にゲイとして生きてくしかないって覚悟してる人達とまた少し違って、多少なりとも女性とセックスできちゃって結婚できちゃったりすると、「普通」の仮面を被り通して生きて行くのか、本当の自分で生きて行くのか、っていう選択は本当に大変だと思う。しかも、一応は自分を納得させて前者を選んでしまった後で、本当の恋に出逢ってしまった場合は。それに何より、一番好きな人を、自分が一番傷付けているっていう感覚。耐えられない。何にしろ、「出逢い編」と「完結編」はちゃんと描く、と宣言されているので、首を長くして待つしかないと思ってますし、既婚者(受け)の方が自覚前と自覚後の心理的な落差が凄いので、ちゃんと本当の自分と向き合って欲しいな、とは思っていますが。でも怖ろしいことに、この作者さん、この話の前に心中BLを描かれていて、雑貨屋の従業員さんも既婚店長さんも、その時のサブキャラなんですよ、もともとは。あ~もう、沖田有帆さんに近い感覚があるので、想像の上を余裕で行かれるストーリーになる気がして、ハラハラしてます。ちなみに、絵の背景から察するに多分舞台は仙台。それもあって親近感沸いて、余計にハマってしまったんですよね。